<佐那河内・神山・勝浦・上勝・阿南 編>

 

後編

 

日を改めて今度はちょいと南の方へ。勝浦川を上ってみることにする。

小松島市から勝浦町、上勝町へ向かいます。

道は大体2車線ですし、山に向かうにつれ車も減っていきます。

 

とりあえずの目的地は、昔キャンプした月ヶ谷温泉。

上勝町に入ったあたりから山の間を縫うように道が続いてます。

途中の道端からの一枚。見えるのはたぶん正木ダム。

 

一時間ほどで月ヶ谷温泉に到着。川沿いにキャンプ場があります。

キャンプサイトは石ころだらけなので、大きなスノコを借りてきて、その上にテントを張ったと

記憶してます。

ここは、川で泳げるし、川向こうに温泉場があるので川を渡って入りに行けます。

夏場の避暑にはいいところでした。

右が温泉側からキャンプ場を見たもの。この日は増水で川は渡れませんでした。

 

ここから少し上流に行くと、剣山スーパー林道の起点があります。

知ってる人は知ってますが、剣山まで続く季節限定の林道です。私は走ったことはないですが、

夏にはかなりの数のライダー(オフローダー?)がやってきます。

全線舗装されているのかどうかも知りませんが、その筋では有名みたいです。

 

さて、スーパー林道を走って、木頭まで行く時間もなく、引き返します。

もと来た道を帰っていると、20番札所「鶴林寺」の看板が。せっかくなので寄ってみようと

案内板の方向へ曲がります。が、どこにあるの?

しばらく走ってもどこにあるのかわかりません。あれれと思っているうちに、元の道に戻ってしまった。

このへんの札所はわかりにくい。

 

あきらめてまたしばらく走り、阿南方向へ曲がる。

21番札所「太龍寺」は、山の上にあり、お参りに大変なことからロープウェイが運行している。

ロープウェイがあるんだったら目立つからすぐ解るだろう、と安易な考えのもと、「太龍寺」を

目指すことに。

案内板通りに走らせていたけど、ここでもなんか怪しくなってきた。

林の中に入っていき、道が狭く狭くなり、車一台やっとの幅。また間違ったかと、思ったが、

「太龍寺参道」の看板が!

やっと着いた、と思ったが、ロープウェイなど何処にもない。

お遍路さんのための宿泊所で地図を見ると、ここは昔ながらのお遍路道で、普通車が

やっと通れる山道を登ると駐車場。そこから徒歩1200mで太龍寺へとある。

ロープウェイはそこから山をぐるっと迂回して、鷲敷町に行かねばならない。

ま、1200mぐらいだったら歩けるだろうと思い、この遍路道を登ることにした。

 

車が通れるならバイクは楽ちんと走り出したが、けっこう傾斜がきつい。

 

一応、コンクリートの道だが、路肩が崩れてたり、落ち葉で埋もれてたり、ヘアピンカーブが

結構ある。

途中、自転車の人が押して登っていたが、大変だろうに。

 

駐車場に止めて、さあ歩きますか。

さっきまでと同じような道を歩きだします。今日はスニーカーで良かった。

しかし、歩きだしたものの、すぐに日頃の運動不足を思い知ることとなる。

歩いても歩いても、ぜんぜん着かない。かなり歩いたと思っても、「あと600m」の看板。

本気で引き返そうかと思った。

やっと山門が見えたと喜べば、そこからまだ200m先だったりと、かなりエネルギーを消費

した。

 

そして山頂に到着。

平日の午後は参拝者もまばら。恐らくロープウェイで登ってきたと思われる若い男女数人が

談笑している。汗だらけの私は彼らを横目で睨みつつ、とりあえず近場のお堂に参拝。

 

せっかくなので、憎き(?)ロープウェイを撮ろうと思ったのだが、少し歩かないと乗り場に

行けないみたいなので諦めた。

本堂・大師堂は何処かなと探したが、さらに階段を登らねばならないので断念する。

もう登れません。。。。

 

疲れた身体にムチ打ち、遍路道を降りることにする。

登り時には気付かなかったが、少し降りたところでこの看板が。

この先にロープウェイはありません。引き返してください。

・・・わかっとるわい!

 

できることなら引き返したい・・・。

下りは惰性で無事降りて、とっとと帰ることに。

 

歩き遍路は、こうした道を黙々と歩いて行くんだなあ。

恐るべし、お遍路さん。

 

                                                 おわり

 

 

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